『ようなしの体温』展
女子美術大学アートデザイン表現 学科アートプロデュース表現領域で実施された
空間基礎演習の履修学生19名による空間作品 。
「とけてはじまるその先」というテーマから紐解かれた今作品「ようなしの体温」は、複数の意味で構成されいる。
西洋の果物「洋梨」のフォルムは生命が誕生した母の子宮や女性の輪郭を想起させ
それと同時に母の温もりや温かみが我々を包み込み、その優しい香りに誰もが安心し、愛おしく思うのではないか。
一方で「ようなし」とひらがなに変換すると不必要な存在を想像し意味の変化から一瞬にして悲しみが生まれる。
私たちの日常は、柔らかさと硬さ、暖かさと冷たさ、喜怒哀楽が織りなす表裏一体の世界だと考えた。
生まれ出ずる母胎から誕生し、存在を亡くしたその先には一体何があるのだろうか?
五感からゆっくり浸透していく温度、そして内なる世界と外界との違和感。
作品の中に入ることで、自分自身と対峙するひと時。
一生がとても尊く、身体を委ねる時空から存在の有無を問い
改めて“生きること”を見つめ直す。
■展覧会概要
展覧会名:「ようなしの体温」
期間:2016年6月18日(土)−25日(土)
会場:東京都杉並区高円寺南1-6-19
co-ume lab.
時間:平日13:00~19:00、
土日9:00~19:00
入場料:無料
主催: ようなしの体温実行委員会
安藤夏海・飯島早矢加・宇川美帆
海辺維子・遠藤初穂・大野絢子
島田春菜・白石智慧・鈴木萌夏
林恵美・宮崎穂乃花・若狭麻里子
■協力
・女子美術大学芸術学部アート・デザイン
表現学科アートプロデュース表現領域研究室
・東京電機大学理工学部 情報システム
デザイン学系作曲・音楽文化研究室